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フルオーダーできる高級住宅だからこそ、内装にこだわりをもつ方は多いでしょう。理想の内装の住宅をつくるためには、まずどのようなデザイン・テイストの内装が自分に合っているのかを知ることが大切です。

本記事では、高級住宅の内装の実例や、こだわりの内装を実現するためのポイントを紹介しています。内装にこだわった家づくりをしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

高級住宅の内装デザイン【山川設計の実例】

高級住宅のLDK

高級住宅の内装デザイン例として、山川設計の実例を紹介します。

実例1.寛ぎの時を楽しむ吹き抜けの空間(モダン風のデザイン)

現代モダン風デザインのLDK(昼)

白い壁や床にアクセントとなるダークカラーの家具を組み合わせた、シンプルな現代モダン風のデザインです。

施主様がとくにこだわったのは、吹き抜けの大空間が広がる50畳のLDKです。2階との境界部分にステンレスの手すりを設けたり、照明を鏡面ペンダントライトにしたりと、所々にシルバーを配することで、シャープで引き締まった印象の空間が完成しました。

現代モダン風デザインのLDK(夜)

夜にはペンダントライトが華やかに周囲を照らし、昼間とはまた違った雰囲気を楽しめます。リビング奥に続くダイニングとキッチンも、白を基調としたシンプルなデザインとしました。

現代モダン風デザインのバスルーム

バスルームの壁には、アラベスカートの大理石を使っています。隣接するプライベートコートからは星空が望めます。

実例2.美意識を貫いたモノトーンの住まい(モダン風のデザイン)

スタイリッシュなモダンデザインのLDK

白と黒のマーブル模様のタイルで統一された、スタイリッシュなモダンデザインの住まいです。テレビの背面に設けられた天然石の壁がよいアクセントになっています。

家具やインテリアもモノトーンにすることで、シンプルながらもエレガントな気品が漂う空間が完成しました。

スタイリッシュなモダンデザインのキッチン

キッチンには、施主様ご夫婦がお好きな黒をふんだんに盛り込んでいます。リビングと打って変わり、シックで重厚感のあるデザインです。

スタイリッシュなモダンデザインのベッドルーム

各部屋の床や壁にも、同じマーブル模様のタイルを使っています。間接照明やダウンライトで優しく室内を照らすことで、落ち着きのある空間に仕上げました。

スタイリッシュなモダンデザインのランドリールーム

ランドリーやサニタリールームも、すべてマーブルのタイル仕上げです。空間の奥に向かって模様が連続するように伸びており、面積以上の広さが感じられます。

実例3.魅力ある演出でパーティを楽しむ住まい(モダン風のデザイン)

モダンなデザインのリビング

木材やレンガなどのさまざまな素材を取り入れたモダン風デザインです。白を基調としながらも、一部の壁や床に木材を使用することで、やわらかい印象のモダン風の住宅が完成しました。

キッチンカウンター背面のレンガタイルの壁も、こだわりのポイントです。

モダンなデザインのリビング(窓側)

アイアンのトップライトが2階のリビングを華やかに照らします。ソファの先には中庭に面した窓があり、心地よい光が室内へと入り込みます。

モダンなデザインの廊下と階段

1階の廊下や階段は、シンプルに白でまとめました。居室につながる扉を木製にし、空間にメリハリをもたせています。

実例4.ロートアイアンが優雅に彩る豪邸(エレガント・クラシックスタイルのデザイン)

エレガント・クラシックスタイルのリビング

アンティーク家具とロートアイアンの装飾が優雅な、エレガント・クラシックデザインの住まいです。

壁や床、天井、家具に至るまで華やかさと気品を追求し、どこを切り取っても美しい、まるでヨーロッパのサロンのような空間に仕上がりました。

エレガント・クラシックスタイルの玄関

玄関にもアイアンの装飾を惜しげなく使用し、ラグジュアリーに演出しました。シャンデリアが優雅に輝き、玄関をくぐるたびホテルに招かれたような心地になります。

エレガント・クラシックスタイルのキッチン

ダイニング横には、アクセントとなるエメラルドグリーンのアイランドキッチンを設置しました。キッチンカウンターを床と同じ大理石で仕上げることで、個性的ながらも調和のとれた空間になっています。

実例5.アイアンが彩る唯一無二の住まい(エレガント・クラシックスタイルのデザイン)

アイアンの装飾にこだわったLDK

施主様の「唯一無二のデザインの住宅をつくりたい」との思いから、細部まで内装にこだわったプランです。

白を基調とした空間にアイアンの装飾をふんだんに取り入れることで、エレガントながらも落ち着きのある雰囲気を実現しています。装飾の一部に組み込まれているオレンジ色のガラスは、施主様のアイデアです。

壁は一部を天然石にし、空間のアクセントにしました。

ホテルライクなベッドルーム

寝室は、間接照明やフロアスタンドを設置することでホテルライクな雰囲気としました。やわらかな光が心地よい眠りへとさそいます。

和室

1階の和室は、床の間に朱を取り入れ、鮮やかに仕上げています。黒の天井や窓枠によって空間が引き締まり、日常から切り離されたような別空間が完成しました。

実例6.歳月と共に価値を高めるビクトリアンスタイルの家(エレガント・クラシックスタイルのデザイン)

ビクトリアンスタイルのリビング

英国風の壁や天井の装飾に、ビクトリアンスタイルの家具や照明器具を合わせたエレガントなデザインです。

細部の装飾から調度品に至るまで本物にこだわることで、イギリスの美術館のような威厳と気品にあふれた住まいが完成しました。家具は、すべてイギリスで特注制作されたものです。

「歳月を経て熟成していく」がこの住まいのテーマです。

音楽室前のホール

アイアンの華麗な手すり付きの階段を下った地下には、広々としたホールがあります。アールの壁や赤色のカーペット、モザイクタイルが織り成す空間は、まるでコンサートホールのロビーのようです。

音楽室

ホールにある重厚な扉を開けた先には音楽室があり、ミニコンサートを楽しめます。赤と白でまとめられた室内からは、今にもピアノの旋律が聞こえてきそうです。

実例7.イタリアンモダンの空間に憩う都心の4階建ての住まい(イタリアンモダンスタイルのデザイン)

イタリアンモダンスタイルのLDK

白とダークブラウンのシンプルなモダンスタイルに木材を取り入れたデザインです。人工的な素材に天然素材を加えることで、クールでありながらもやわらかい印象の内装となっています。

約50畳の広々としたLDKは、床全面に大判のタイルを敷いてフラットにしました。

イタリアンモダンスタイルのLDK(窓側)

テラスまで続くフラットな床が空間をより広く見せています。階下へとつながる階段の間仕切りにガラスを使い、左右に視線が抜けるようにしました。

イタリアンモダンスタイルの玄関ホール

玄関ホールにも木材をふんだんに使用し、内装デザインに統一性をもたせました。壁の一部をミラーにし、開放感を演出しているのもポイントです。

実例8.出かけなくてもわが家がリゾートの住まい(リゾート風のデザイン)

リゾート風デザインのリビング

南洋のリゾートホテルをイメージした住まいの実例です。

天井高3mの開放的なリビングには2つの大開口があり、主庭側の開口部は左右6mに開きます。すべて開放することで内と外が一体となる設計です。

内装はイエローカラーをベースに、南国情緒あふれるアジアンテイストの家具とウッドパネルでまとめました。

リゾート風デザインのダイニングキッチン

ダイニングとキッチン側の壁にはブルーを取り入れ、爽やかに仕上げました。

キッチンカウンター横には窓が設置されており、食材の受け渡しができます。外にはダイニングテーブルやアウトドアリビング、プールなどがあり、アクティビティ要素も満載です。

リゾート風デザインの玄関

玄関ホールには、天然石を積み上げた石壁を設けました。石壁特有の重厚感と存在感が、ゲストを南国へといざないます。

まさに出かけなくても、リゾート気分を味わえる贅沢な住まいです。

実例9.機能と美が調和する美しい家(打ち放しコンクリートの風合いを活かしたデザイン)

打ち放しコンクリートの住宅

打ち放しコンクリートにロートアイアンを組み合わせた重厚感のある住まいです。

床や壁には、アクセントとして月桂樹やダークカラーの素材を使用しました。所々に置かれたアンティーク家具の木質感が温かさを感じさせてくれます。

打ち放しコンクリートの住宅(奥)

空間の奥までフラットな床が続きます。完全バリアフリー設計のため、老後の生活も安心です。

打ち放しコンクリートの住宅(1階)

1階廊下の床もフルフラットです。打ち放しコンクリートの無機質感とダークカラーの重厚感が絶妙にマッチしています。

機能と美を両立した美しい住まいです。

実例10.妥協なきインダストリアルスタイルの住まい(インダストリアルスタイルのデザイン)

インダストリアルスタイルの住宅

人気のインダストリアルスタイルを取り入れた住まいの実例です。アイアンや古材、タイルをふんだんに使い、施主様がこだわりとしていた本格的なインダストリアルスタイルの内装を実現しました。

照明や建具、家具、取っ手に至るまで本物の材料だけを集め、近代工業黎明期のようなシャビーシックな雰囲気を演出しています。

インダストリアルスタイルのダイニングとリビング

リビングとダイニングは、天井高5mを超える吹き抜けの大空間となっており、キッチンやパントリーもあわせると70畳ほどの広さです。装飾や塗装でコンクリートの梁や柱をうまく隠すことで、鉄骨造のように見せています。

中庭と接する壁側には大きな窓があり、空へと一気に視線が抜ける設計です。ビンテージ感あふれる家具や照明が、空間の美しさをいっそう引き立てています。

インダストリアルスタイルの住宅(キッチン)

キッチンも20世紀初頭をテーマにデザインされており、ノスタルジックな雰囲気が漂います。

インダストリアルスタイルの住宅(ベッドルーム)

主寝室の内装には木材を豊富に使い、落ち着く空間に仕上げました。天窓からプールの水が見えるようにするなど、遊び心のある工夫もされています。

高級住宅でこだわりの内装を実現するためのポイント

高級住宅でこだわりの内装を実現するためには考えるべきことが多くありますが、なかでも以下のようなポイントに着目するとよいでしょう。

  • 自分の好みのデザイン・テイストを明確にする
  • 素材にこだわる
  • 開放感を演出する
  • 家具やインテリアは事前にデザインや配置を決めておく
  • 「隠す収納」を意識する

それぞれ詳しく解説します。

自分の好みのデザイン・テイストを明確にする

こだわりを反映した内装の高級住宅をつくるためには、まず好みのデザイン・テイストのイメージを明確にすることが大切です。

内装のイメージがはっきりとしないまま家づくりを始めると、全体の内装がまとまらず、美観を損なう可能性があります。最初に好みのデザイン・テイストを決めておけば、内装づくりがスムーズに進み、おしゃれで統一感のある住宅がつくれます

デザイン・テイストについてイメージがわかない場合は、カタログ請求をしたり、ショールームに足を運んだりしてみるとよいでしょう。

素材にこだわる

内装にどのような素材を使うかによっても、住宅の雰囲気は大きく変わります。とくに、床や壁、天井など、空間全体の印象に関わる部分については、理想とする内装デザインに合わせて素材を選ぶことが大切です。

たとえば、同じモダンスタイルでも、床を大理石にするか木材にするかで印象がまったく異なります。

壁一つとっても、素材は壁紙やタイル、レンガ、天然石などさまざまです。一部を変えるだけで雰囲気がガラリと変わります。

また、素材にこだわることは、空間のデザイン性だけでなく、耐久性や快適性も高めることにつながります。体感的にも物理的にも長く心地よく暮らすために、複数の素材から組み合わせを考えて、自分好みの空間をつくってみましょう。

開放感を演出する

開放感が演出された住まい

高級感のある住宅にするためには、開放感を演出することも重要です。物理的な広さがあることはもちろんですが、空間に視覚的・体感的な開放感が得られる工夫をしてみましょう。

たとえば、中庭やテラスがある壁側に大きな窓を設けると、屋外との一体感が出て、より開放的な空間になります。大きな窓は採光が取りやすく、空間全体が明るく見えるメリットもあります。

中庭やテラスをつくれない場合は、天井高を上げることでも開放感ある空間の演出が可能です。吹き抜けと大きな窓の組み合わせは、空間が縦と横に広がって一気に開放感が出るためおすすめです。

家具やインテリアは事前にデザインや配置を決めておく

あらかじめ家具やインテリアのデザイン、配置を決めることも高級住宅の内装づくりのコツです。

高級感を出すために最も重要なのは、デザインの統一性です。たとえ素敵な内装であっても、家具やインテリアが内装に合っていないと、景観のバランスが崩れてしまいます。

内装を決める時点で、家具やインテリアのデザインや配置まで考えた間取りづくりをすることで、おしゃれで高級感のある住宅になるでしょう。

ワンランク上のおしゃれな内装にしたい場合は、特定の家具やインテリアの色味を変えてみることも方法の一つです。

たとえば、白を基調とする空間なら、ダークカラーの大きめのソファやレッド系の椅子を置いてみるのもよいでしょう。全体の統一感を保ちつつ、ちょっとしたアクセントとなる色やデザインを取り入れることで、空間にメリハリが出てより洗練された印象になります。

「隠す収納」を意識する

隠す収納を取り入れた住まい

高級感のある内装にするためには、「隠す収納」を意識することもポイントです。

いくら内装にこだわっても、ものが散乱している状態だと、せっかくの内装の雰囲気や景観を活かせなくなります。ものが散らかないよう収納スペースを確保するだけでなく、生活感を押さえるための工夫をしましょう。

たとえば、扉付きの収納や引き出し収納などをうまく活用すると、見た目がスッキリとし、内装を活かせるようになります。また、内装のデザインやテイストに合った食器や雑貨であれば、あえて露出させて見せる収納にしてもよいディスプレイになるでしょう。

高級住宅の内装にこだわりたいならどこに依頼する?業者選びのポイント

内装にこだわった高級住宅をつくるなら、以下のポイントに留意して業者を選びましょう。

  • 高級住宅の施工実績は豊富か
  • 好みの内装デザイン・テイストを実現できるか
  • 提案力が高い設計士がいるか

理想の内装の高級住宅を建てるためには、まず要望を実現できる業者を選ぶことが重要です。ポイントを押さえて、自分にあった業者を選びましょう。

高級住宅の施工実績は豊富か

業者を選ぶ際は、高級住宅の施工実績が十分あるかどうかを確認することが大切です。

高級住宅の施工では、施主の希望に合わせたデザインや間取りを実現できる技術力とセンスが求められます。高級住宅の施工経験や実績が豊富な業者であれば、高級住宅ならではの建築ノウハウやデザインのポイントを理解しているため、安心して施工を任せられるでしょう。

好みの内装デザイン・テイストを実現できるか

こだわりの内装にするためには、自分の好みのデザイン・テイストを実現できるかどうかを確認することも重要です。自分好みのデザイン・テイストの施工実績がある業者なら、理想の内装の高級住宅がつくれます。

得意としているデザイン・テイストを知りたいときは、カタログやショールームで実例を確認してみるとよいでしょう。

提案力が高い設計士がいるか

高級住宅の内装づくりでは、細かな要望やこだわりに応えられる提案力の高い設計士が必要です。

相談から施工完了まで要望を理解し、それに合わせた適切なアドバイスや提案をしてくれる設計士がいる業者なら、初めて高級住宅を建てる方でも安心でしょう。

その点、設計事務所はオーダーメイドの家づくりを得意としているため、個人の要望やこだわりを反映しやすい傾向にあります。一般的には難しいとされるデザインや間取りも、設計事務所なら力になってくれるでしょう。

まとめ

素材や設備の選択肢が豊富な高級住宅は、こだわりを詰め込んだ唯一無二の内装デザインが叶えられます。いくつか実例を見て、理想の内装イメージを固めていきましょう。

また、理想の内装デザインを実現するためには、家具やインテリアの選び方にも注意が必要です。家具やインテリアも内装の雰囲気に合わせて決めることで、よりおしゃれで上質な空間がつくれます。

高級感のあるこだわりの内装にしたいなら、デザインや設備、家具までフルオーダーできる設計事務所がおすすめです。

理想の内装づくりはぜひ山川設計にご相談ください。

山川設計は、さまざまなデザイン・テイストの内装の施工実績があります。徹底的なヒアリングと高い提案力で、施主様の理想の住宅イメージを具体的な形へと変えていきます。

こだわりや要望を反映することはもちろん、モダンやリゾート風など、おおまかなイメージをもとにしたデザインの創出も可能です。

無料相談も受け付けているので、内装にこだわった高級住宅をつくりたいとお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。