お気に入りの土地に巡り合えたとしても、「豪邸クラスの注文住宅の値段や相場、必要な資金はどのぐらいなのか」見当がつかずに悩んでいる方もいるでしょう。また、いくつかのハウスメーカーに相談し、設計事務所にも相談したいけど「金額感がわからず、相談に行きづらい」という方も多いのではないでしょうか?

本記事では、豪邸や高級注文住宅の相場や、予算を考えるときのポイントを解説します。高級注文住宅の建築をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

豪邸の値段相場は?高級注文住宅の坪単価を解説

豪邸の値段

山川設計のお客様の事例でいうと、坪単価は160〜220万円程度が多いです(2024年11月現在)。

坪単価とは、建築の費用を建物の床面積で割って計算したものです。ただし、坪単価は建物本体の金額(設備や外構を除く)で表記される場合も多く、各会社やサイトでもばらつきがあるので、参考程度にお考えください。

山川設計では、設備や外構、照明器具、設計料なども含めて表記しております。

坪単価を決める要因はさまざまですが、一つの大きな要因は構造でしょう。大手ハウスメーカーで、耐震性、耐久性、防音性、耐火性に優れた鉄筋コンクリート(RC)造を行っているメーカーはほとんどありません。山川設計は、RC造の実績が多く、完全自由設計の豪邸を設計することができる設計事務所・建設会社の中では、比較的コストを抑えることができているといえるでしょう。

もちろん金額は、どこまで広い家をどこまでこだわって設計するかによって変わってきます。単純に面積だけで計算できるものではないため、豪邸の坪単価を正確に算出するのは難しいのが実情です。

「こんな家を作ろうとしたら、値段はいくらくらいになるのだろう」と思ったら、まずは設計事務所に相談してみるのが最善です。

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【共通の検討事項】豪邸の予算を考えるときのポイント

それではどのような内容が坪単価に影響しているのでしょうか?理想の豪邸を建てるためにそのポイントをお伝えします。

  • 敷地や建物の大きさ
  • 建物の構造
  • 効率の良い間取りかどうか

敷地や建物の大きさ

敷地については、工事が行いやすいかどうかが関係してきます。道路が4m未満の場合は大型の工事車両が入れないため、コストが追加になる場合があります。ただし、前面道路が広い土地は、土地自体の価格も高くなるため注意が必要です。

また、地盤の状況も重要です。地盤自体に十分な耐力がない場合には、地盤改良や杭が必要な場合があります。

建物の総額については、建物が大きくなるほど額が大きくなります。一方で坪単価については、建物が大きくなるほど額が小さくなる傾向にあります。

建物の構造

建物の構造には大きく分けて、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート(RC)造があります。

豪邸では、大きな空間をつくることができる鉄骨造や鉄筋コンクリート造が採用されることが多いですが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は木造と比較すると価格が高くなる傾向があります。

効率の良い間取りかどうか

意味なく廊下が広くなりすぎていないか、効率が良い間取りかどうかも重要な要素です。

明かりを採るためや、空間を豊かにするための設計は重要ですが、何の理由もなく広い空間は、必要な部屋に十分な広さが確保できないだけでなく、金額が高くなる要因になります。

豪邸は、そのような細部の間取りまでこだわることで、価格を抑えながら実現することができます。

【プラスアルファの検討事項】豪邸の予算を考えるときのポイント

プラスアルファで、以下のようなポイントも検討事項です。設計事務所・建設会社と話し合う際、どのようになっているかを確認しましょう。

  • キッチンや水回り
  • 空調などの設備機器
  • 外構
  • ガレージ

キッチンなどの水回り

キッチンや浴室などの水回りは、同じ大きさでも、コストを抑えた安いものもあれば、こだわりを持った高いものもあるので、豪邸を建てるうえではしっかりとした打ち合わせが必要です。

一般的な水回りメーカーのキッチンの相場は80万から250万程度です。造作でキッチンを制作する場合には400万以上の予算を想定しておいた方が良いでしょう。

高級注文住宅では、ミーレなどの食洗機やビルトイン冷蔵庫、ビルトインガスオーブン、ディスポーザーも人気です。各水回りメーカーや家具屋さんから、設備機器のメリット、デメリットをしっかり説明してもらい、あなたに一番合うキッチンを選びましょう。

豪邸の水回り

空調などの設備機器

豪邸での空調機器の選択肢は、壁付のエアコンだけではありません。

たとえば天井に埋め込むタイプの天井カセットエアコンもあります。エアコンの風が苦手な方には輻射熱式の空調もおすすめです。

吹き抜け空間の場合や連続する空間が多い場合には、建物全体の温度を快適に保つ、全館空調などを検討しても良いかもしれません。

低層階にLDKを持ってきた場合や、床の仕上げをタイルや石にした場合は、床暖房を検討するのも良いでしょう。

初期費用とメリット・デメリットをしっかり確認した上で、適した空調を採用しましょう。

豪邸の空調などの設備機器

外構

一般的に坪単価というと外構や植栽は別途扱いになる場合が多いので気をつけなければなりません。豪邸では、外構や植栽も重要な要素です。

ロートアイアンの美しい門扉は、セキュリティを向上させながら外観を引き立たせます。季節を感じることができる植栽は、建物の外観を一気に華やかにさせます。また、地域や敷地の規模によっては、植栽が義務付けられているところもあるので注意しましょう。

豪邸の外構

ガレージ

ガレージも豪邸には重要な要素です。

どんな車種を置くのか、何台置くのかは、プランの初期段階で大きく影響する内容なので事前に決めておきましょう。外気に晒さないようにする場合には、ビルトインガレージにする必要があります。

ビルトインにするメリット、デメリットをしっかりと聞いたうえで、ビルトインにした場合でも車種に対して十分な広さが確保できるか確認しましょう。

豪邸のガレージ

ここまでの内容を読んで要望が固まってきたら、ぜひ一度、設計事務所に相談してみるのはいかがでしょうか。でも、設計料の相場がわからず不安という方も多いかもしれません。

注文住宅の設計料

住宅建築における設計料とは、建物の設計と監理にかかる費用を指します。ハウスメーカーに依頼するか、設計事務所に依頼するかで設計料の相場は変わります。

依頼先設計料の相場設計の特徴
ハウスメーカー工事費に対して2〜5%パッケージ化された仕様の中から間取りや設備を選択する
設計事務所工事費に対して10〜15%顧客の要望をもとに、細かいデザインや間取りを一から設計していく

ハウスメーカーと設計事務所の大きな違いは、設計の自由度です。ハウスメーカーでも豪邸の設計は可能ですが、豪邸を建てるにあたって細部までこだわりたいとなれば、設計事務所が選択肢となります。

つまり細部までこだわった豪邸を建てたいのであれば、工事費に対して10〜15%が設計料の相場になります。

なお、山川設計では分かりやすい金額設定となるよう、以下のように設計料を定めています。

  • 施工床面積200m2まで:4.5万円/m2
  • 施工床面積200m2を超える部分:4.2万円/m2

建物のグレードを上げても設計料が変わらないのが特徴です。

また、山川設計ではプランや見積は無料で行なっていますが、ハウスメーカーや設計事務所によっては有料のところもありますので、どこからが有料なのかしっかり確認しましょう。

【特別な空間・特殊な設備】豪邸のさらなるこだわりポイント

豪邸ではさらに、以下のような部分にもこだわれます。施主様の中には、自分の趣味や嗜好を反映した特別な空間や、生活をより快適にするための設備を導入している方も多いです。

  • シアタールーム
  • ウォークインクローゼット
  • ガス乾燥機
  • 外断熱

シアタールーム

豪邸のシアタールーム

防音性の高い地下を利用して作ったこだわりのシアタールーム。天井はフィルムリールがデザインのモチーフになっています。

ウォークインクローゼット

豪邸のウォークインクローゼット

クローゼットまでこだわるのも豪邸ならでは。まるでブティックのような広々としたウォークインクローゼットも実現できます。こちらの実例では、アクセサリーやバックも実用性を兼ねて収納されてます。

ガス乾燥機

豪邸のガス乾燥機

リンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」は人気の設備の一つです。花粉の季節や梅雨時期の大量の洗濯物でも安心です。あらかじめガスの配管設備が必要なので、新築時に検討しましょう。

外断熱

豪邸の外断熱

断熱性をより高める仕上げとして検討したいのが外断熱。内断熱と比較すると大幅にコストはかかりますが、建物の外側で断熱することで、建物自体に伝わる外気(冷気・暖気)をカットし、快適な居住空間を実現できます。

まとめ

自分がこだわりたいポイント、予算を考える上でのポイントは見えてきましたか?

山川設計では、無料で基本プランの設計、見積や予算の相談を承っています。施工店との連携により、角度の高い見積を早期の段階から行うことができ、予算計画を立てることができます。また、模型やイメージのわかるスケッチなどもお見せして、安心して進めることができます。

自分の理想の豪邸を検討してみたいと思った方は、ぜひ一度ご相談ください。

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