「平屋の豪邸を建てる場合、どのような間取りにしたらよいのか」

「平屋の間取りを考えるうえでのポイントは?」

上記のような悩みや疑問をおもちの方もいるでしょう。

平屋の豪邸は、住む人のライフスタイルや好みに合わせた理想的な空間を実現しやすくなります。

また、安全性と快適性を両立でき、メンテナンスがしやすいのも平屋の豪邸のメリットです。

本記事では、平屋の豪邸を建てるメリットや検討時のポイントについて詳しく解説します。間取りの実例もいくつか紹介しているので、平屋の豪邸を建てたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

平屋の豪邸の間取り例【山川設計の実例】

山川設計が担当した平屋の豪邸の間取り例を3つ紹介します。

実例1.水庭のある平屋の住まい

太陽の光が水面に注ぐ豪邸の水庭

300坪の広い敷地を活かした平屋のプランです。回廊のある建物が水庭を囲み、プライベートを守りながらも中は開放的な空間を保てるように設計しました。昼間は太陽の光が水面に注ぎ、風に揺れて輝く姿を楽しめます。

ロマンティックな豪邸の水庭

夕方になると室内の明かりが水面に映りこみ、ロマンティックな雰囲気へ表情を変えていきます。水庭を通して、時間の移り変わりを感じられる魅力的な住まいです。

実例2.出かけなくてもわが家がリゾートの住まい

リゾート地のホテルをイメージさせる豪邸

東京近郊の広い敷地に建設した、沖縄やバリ島などリゾート地を訪ねることが好きなご夫妻にぴったりの住まいです。750坪のゆとりある敷地に建てられた家では、リゾート地のホテルにいるような感覚を楽しめます。

口の字型の平屋

建物の道路側はビルトインガレージや敷地内を歩く長いアプローチ棟となっています。口の字型の平屋にすることで、庭への視線を遮ることが可能です。

豪邸のL字型プール

プールはL字型なので、建物の2面から景色を眺められます。テラスは室内の床とフラットに繋がっており、内側と外側が一体で楽しめます。

豪邸のアウトドアリビング

外にもダイニングテーブルを造作し、ファイヤースペースを囲むアウトドアリビングも設けました。BBQやキャンプなどのアクティビティを楽しめる、まさにリゾート空間そのものです。

実例3.日常を忘れてくつろぐ家

惑星基地がコンセプトの豪邸

SF映画に出てくる惑星基地がコンセプトの、非日常的な住まいです。天体や宇宙が大好きな施主様が子どもの頃から住まいに対して抱いていた夢を、すべて盛り込んでいます。

中庭が1階の各空間をつないでおり、離れていても窓越しに家族の様子を感じられる設計です。

近未来でユニークな空間のリビングがる豪邸

リビングは4.7mを超える高い天井で、中庭に向かって高さのあるガラス窓が連続しているのが特徴です。近未来的でユニークな空間を演出しています。

非日常的で不思議な魅力があふれる豪邸のダイニング

ダイニングや玄関ホールも、非日常的で不思議な魅力があふれる空間です。食器や調理器具、調味料の量まで確認しながら収納キャビネットを制作しました。

直線とシンプルな曲線のデザインを生かした豪邸

家の随所に直線とシンプルな曲線のデザインを用いているのも特徴です。素材には石やガラス、金属を多用し、硬質でモダンな雰囲気を醸し出しています。

平屋の豪邸の間取り図サンプル

以下は、いわゆる「豪邸」と呼ばれる平屋の間取り図のサンプルです。

豪邸と呼ばれる平屋の間取り

平屋ならではの自由な間取り設計で、家族がゆったりとくつろげる大空間を実現しました。

広い土地を活かして中庭に大きなプールを設置することで、非日常を感じられるリゾート空間を生み出しています。中庭のプールであれば、外からの視線を気にせず楽しめるでしょう。

また、各所にテラスを配置することで採光性と通気性を確保しました。太陽の光を取り込み、部屋全体を明るく開放的な空間に演出します。

リビングと一体したテラスは、友人を招いてホームパーティを開いたり家族とBBQをしたりと、さまざまな用途で活躍します。

平屋の豪邸を建てるメリット

ここでは、平屋の豪邸を建てるメリットを紹介します。

間取りの自由度が高い

平屋の豪邸を建てるメリットとして、間取りの自由度が高い点が挙げられます。平屋は2階の重量を支える必要がなく、柱や壁の配置に制限が少ないためです。

間取りの自由度が高ければ、住む人のライフスタイルや好みに合わせた理想的な空間を実現しやすくなります。たとえば、柱や壁の制限が少ないことを利用して部屋同士の仕切りをふすまなどにすれば、必要に応じて部屋を区切ったり、広い部屋として利用したりもできます。子どもの成長に合わせて間取りを変更しやすいのも平屋のメリットです。

開放感のある空間設計ができる

平屋の豪邸では、開放感のある空間設計が実現できます。平屋では天井を高くすることが容易であるためです。

とくに勾配天井を採用することで、空間をより広く感じさせられます。大きな窓を設置して室内に自然光を取り込み、外の景色を楽しむこともできるでしょう。

また、平屋はワンフロアで構成されるため部屋を広く使えて、家族がゆったりとくつろげる大空間を作りやすくなります。

安全性と快適性が両立する

平屋では、安全性と快適性が両立することがメリットの一つです。

安全性においては、地震の際に揺れが少なく倒壊のリスクが低くなります。二階建て以上の建物に比べて重心が低くなるためです。

快適性においては、階段が必要なく高齢者や子どもにとって安全で住みやすいバリアフリーな環境で過ごせます。また、すべての部屋が同じフロアにあるので移動が簡単で、生活動線が効率的です。

メンテナンスがしやすい

平屋はメンテナンスがしやすい点もメリットといえます。平屋は2階以上の建物と比べて高さが低く、屋根や外壁のメンテナンス時に高所作業が大幅に減少するためです。

足場を組む必要がないので通常より作業時間を短縮でき、メンテナンス費用も抑えられます。メンテナンスが容易であることは、住宅の寿命を延ばして資産価値を維持することにもつながるでしょう。

平屋の豪邸で取り入れたい間取り・設計のポイント

平屋の豪邸に取り入れたいポイントはさまざまですが、その中でも以下のようなポイントに着目してみてはいかがでしょうか。

 高い天井で開放感を演出する

豪邸感のある開放的なリビング

平屋で豪邸感を出したいのであれば、高い天井で開放感を演出してみてはいかがでしょうか。とくに生活の中心となるリビングの開放感にこだわることで、平屋全体の住みやすさや満足度を高められます。

平屋の豪邸を建てる人のなかには、100㎡以上の大空間LDKを希望する人も珍しくはありません。屋根形状を活かした勾配天井や大きな窓をつくることで開放感を高めるなど、さまざまな演出が考えられます。

中庭を設けて採光性と通風性を確保する

平屋の中庭

平屋にした際の日当たりや風通しが気になる場合は、中庭を設けて採光性と通気性を確保するのもいいでしょう。中庭には光と風を室内によく通すメリットがあります

平屋は居住部分を1階に集約することで面積が広くなり、日光が家の中心部まで届きにくくなる懸念があります。しかし、中庭を設けることで家の中心部まで日光を取り入れやすくなるでしょう。

また、平屋は広がりがある構造なので風が滞りやすく、何らかの対策をしないと風通しが悪くなりがちです。そこで中庭があることで空気の循環がよくなり、家を湿気やカビから守りやすくなります。

趣味や娯楽に特化した屋外空間を取り入れる

豪邸の屋外空間

広い敷地を確保できるなら、趣味や娯楽に特化した屋外空間を取り入れてみてはいかがでしょうか。

平屋は開放感のある空間設計ができる点が魅力ですが、ウッドデッキやテラスを設けて屋内の趣味スペースと連続させれば、より開放的で豊かな空間を創出できます

庭にプールを設置して、プライバシーを保ちながらリゾート感覚を楽しむ空間もおすすめです。屋内に個室サウナ、そこから続く屋外に水風呂と外気浴スペースを設け、自宅でのサウナを存分に楽しむといったアイディアもあります。

外観と内装に使用する素材までこだわる

外観と内装にこだわった平屋の豪邸

平屋の豪邸を建てる場合は、外観と内装に使用する素材までこだわってみましょう。平屋は建物の高さを抑えつつ高級感ある仕上がりにできるのが魅力ですが、素材にこだわることで、よりいっそう存在感を醸し出せます

具体的には、アイアンの門や石積みデザインの外壁を取り入れたり、重厚感を演出するために大理石を使用したりするなどが挙げられます。家のテイストに合わせて、キッチンや家具をオーダーメイド設計することも検討してみましょう。

平屋の豪邸を建てる際に知っておきたい注意点

平屋の豪邸を建てる際に知っておきたい注意点は以下の2つです。注意点を知り、平屋の豪邸を建てる前に対策を考えておきましょう。

2階建て以上と比べて防犯面の懸念が大きい

一般的に平屋は、2階建て以上の建物と比べて防犯面の懸念が大きくなります。平地からアクセスできる窓の数が多く、外部からの侵入経路が増えるためです。

ただし、外から玄関が見えないようにしたり、外から間取りをわかりにくくしたりするなど、設計の工夫次第でリスクは抑えられます。広い敷地に自由度高く設計できるのであれば、一般的な平屋よりリスクを低くできるでしょう。

もちろん、防犯面に配慮した設計で家を建てたとしても、油断は禁物です。監視カメラや防犯ガラスの設置など、セキュリティ対策は徹底する必要があります。

日当たりの確保方法を事前に検討しておく必要がある

平屋の場合、日当たりの確保方法を事前に検討しておく必要があります。居住スペースを1階に集約した分面積が広くなり、家の中央まで日光が入りにくくなるためです。

天窓を設けたり高い位置に窓を設置したりといくつか対策があるので、ハウスメーカーや設計事務所と事前に相談しておきましょう。

水害に弱い

平屋は震災に強い一方、水害には弱いです。床上浸水が起こった際、2階へと一時的に非難ができず、逃げ場がなくなるためです。

可能であれば土地選びの段階で、高台にある場所や海から離れた場所を選ぶようにしましょう。ハザードマップを確認しておくことも重要です。

まとめ

水庭が見える豪邸の一室

平屋の豪邸は間取りの自由度が高く、ライフスタイルや好みに合わせた理想的な空間を実現できます。ただし、意識すべきポイントや注意点もあるため、ハウスメーカーや設計事務所とよく話し合うことが重要です。

山川設計は施主様の希望を徹底的にヒアリングし、理想の間取りやデザインをご提供します。一般的なハウスメーカーとは異なり、最初から設計者が担当するので、施主様の希望を設計に忠実に反映できることが特徴です。

無料相談も受け付けているので、こだわりを詰め込んだ平屋を建てようとお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。