「敷地面積は限られているけど、開放感のある住宅を実現したい」

こんな想いに応えられるのが、吹き抜け階段です。リビングに吹き抜け階段を設置すると、空間に開放感が出て、自然に家族が集まる場所が作れます。また、面積が限られていても、螺旋階段にするなどの工夫により、省スペースで吹き抜け階段の設置が可能です。

本記事では、おしゃれな吹き抜け階段の実例を紹介しています。吹き抜け階段のメリット・デメリットも解説していますので、設置を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

吹き抜け階段のおしゃれな実例【山川設計の実例】

フルオーダーによって実現した、細部までこだわりが詰まった吹き抜け階段の実例を紹介します。

実例を参考に、どのような吹き抜け階段を作りたいかイメージを膨らませてみましょう。

実例1. 30畳を超えるゆとり空間のLDKに設置した吹き抜けのリビング階段

30畳を超えるゆとり空間のLDKに設置した吹き抜けのリビング階段

「ありきたりなデザインの住宅にしたくない」というこだわりを基に設計されたRC造の注文住宅です。

30畳以上のゆとり空間のLDKに、吹き抜け階段を設置しました。1階のLDKと2階の個室の間にある吹き抜け階段が、家族をつないでいます

実例2. 広いリビングに設置した曲線を描く階段

広いリビングに設置した曲線を描く階段

心を癒すための「ゆとり」をテーマに設計された注文住宅です。広いリビングに吹き抜け階段を設置しています。

優雅な曲線を描くように設計されたデザインの吹き抜け階段は、アイアンの手すりも印象的です。

実例3. こだわり抜いたインダストリアルスタイルの住まいの吹き抜け階段

こだわり抜いたインダストリアルスタイルの住まいの吹き抜け階段

吹き抜け階段があるリビングの天井は、高さ5m以上あります。約70畳の広さがあるLDKの大空間は、RC造だから実現できました。

アイアンや古材、タイルで仕上げられたインテリアと、吹き抜け階段のデザインがマッチした印象的なリビングです。

実例4. 描く弧が美しい吹き抜けのリビング階段

描く弧が美しい吹き抜けのリビング階段

リビングをゆったりした吹き抜け空間にし、美しく弧を描くようデザインした階段を設置しました。黒いアイアンで作られた手すりと煌びやかなシャンデリアが、リビングに優雅さをもたらしています。

描く弧が美しい吹き抜けのリビング階段の先にある空中回路

吹き抜け階段を上った先の2階には、家族のスタディコーナーと、プライベートな時間を楽しむためのホールを設置しました。スタディコーナーとホールの2つの空間を、空中回廊でつないでいます。

実例5. 白を基調としたLDKに設置した曲線が美しい吹き抜け階段

白を基調としたLDKに設置した曲線が美しい吹き抜け階段

建築にお詳しいご主人と山川設計が何度も打ち合わせを重ね、設計案を練り上げて完成した邸宅です。優雅な弧を描く階段は、ご主人が「ぜひほしい」とリクエストしたものです。

白を基調としたインテリアに、ロートアイアンの美しい手すりがアクセントとなっています。

吹き抜け階段を作るメリット

吹き抜け階段はおしゃれなデザインや開放感が魅力ですが、その他の機能面においても設置するメリットがあります。

自宅に吹き抜け階段を設置するか迷われている方は、検討の参考にしてください。

自然光による採光で空間が明るくなる

吹き抜け階段の上部に窓を設置すれば、空間が明るくなります。上から下まで部屋全体に自然光が届きやすくなるためです。

とくに採光が難しくなりそうな住宅で、吹き抜け階段を一つの選択肢としてみましょう。以下のような土地に注文住宅を建てると、昼間にカーテンを開放しにくく、自然光による採光が難しくなると考えられます。

  • 道路に面している
  • 近隣住宅と距離が近い

昼間にカーテンを開放できず、自然光の採光が難しい場合も室内を明るくできることが、吹き抜け階段を導入するメリットです。

風通しの良い住宅になる

吹き抜けにすると、上下の階の間に仕切りがないため、住宅全体の風通しを良くできます。さらに吹き抜け空間でシーリングファンを活用することで、住宅全体の空気をまんべんなく循環させられます。

住宅内で効率良く空気が循環できれば、エアコンによる電力消費量の削減も可能です。

開放感のある間取りで空間を広く感じる

空間を広く感じられる点も、リビングに吹き抜け階段を導入するメリットです。同じ広さのリビングでも、吹き抜け階段があると空間が縦に広がるため、開放感が高まります

また、以下のような蹴込板(けこみいた)の無いスケルトンタイプの階段なら、スペースが限られた空間でも奥行きを感じられるでしょう。

スケルトン階段

さらに、曲線を設けたり螺旋状にしたりすれば、面積が限られている場合も、省スペースで吹き抜け階段を設置できます。

間取りや設計を工夫した吹き抜け階段の設置により、リビングをより広く感じる空間にできるでしょう。

多種多様なデザインや設計の選択肢がある

一般的な階段と比較して、多種多様なデザインや設計の選択肢がある点も吹き抜け階段のメリットです。吹き抜け階段は手すりや階段形状など、こだわれる点が多数あります。リビングのインテリアと合わせてデザインを考えれば、よりさまざまな演出ができるでしょう。

たとえば手すり一つとっても、高級ホテルのような煌びやかな演出をしたいなら装飾付きのアイアン素材、ナチュラルな雰囲気が好きなら木製素材など、選択次第で雰囲気をがらりと変えられます。

希望の室内空間のテイストとマッチするように吹き抜け階段をデザインしてもらうことで、おしゃれな空間を演出できるでしょう。

家族間のコミュニケーションが生まれやすい

リビングに吹き抜け階段を設置すると、家族のコミュニケーションが生まれやすくなります。階段がリビングにあることで、階を移動するときに家族同士が顔を合わせやすい生活動線になるためです。

例えば、子どもが帰宅する時間に両親がリビングで過ごしていれば、自室に移動する途中で顔を合わせるため、自然と会話が増えるでしょう。

家族のコミュニケーションを大切にしたい場合、吹き抜け階段のある間取りがおすすめです。

吹き抜け階段を作るデメリット

注文住宅に吹き抜け階段を設置することには、メリットだけでなくいくつかのデメリットも存在します。ただし、いずれも工夫次第で解決できます。

どのような点がデメリットなのか、対策方法とあわせて解説します。

空調の効率が落ちる可能性がある

吹き抜け階段の設置によって、空調の効率が低下する可能性があります。

上下の階を仕切る天井または床がない構造のため、1台の空調機器で対応する範囲が広くなることが理由です。通常、空調を稼働させる際は部屋を締め切ることを意識するかと思いますが、吹き抜け階段だと上下が仕切れない状態となります。対策していない場合、とくに冬場は室内で寒く感じることがあります。

ただし、気密性・断熱性の高い住宅であれば、室内の空気が外部に漏れにくいため空調の効率は悪くなりにくいです。吹き抜けによる空調効率の低下をどう対策するか、事前に業者と話し合っておくことで解決できるでしょう。

音やにおいが広がりやすい

吹き抜け階段をリビングに設置すると、音やにおいが広がりやすいこともデメリットです。

温かい空気は上に登る性質があるため、調理のにおいは上の階に移動しやすいです。そのため、吹き抜けの近くにクローゼットがある間取りだと、衣服へのにおいうつりの懸念があります。

また、空気を伝って響く音は上下に広がるため、吹き抜けのLDK付近に寝室があると、就寝時に生活音が睡眠を妨げる可能性があります。

ただし、間取りを工夫すれば音もにおいも大きな問題とはなりません。以下のように間取りを工夫することで、音やにおいを対策できます。

  • 吹き抜けから離れた場所に寝室を配置する
  • 独立型のキッチンで調理のにおいを漏れにくくする

吹き抜け階段によって音やにおいが広がりやすい前提で、家全体の間取りを検討するのがよいでしょう。

手入れが困難である

高所部分の手入れが困難な点も、吹き抜け階段のデメリットです。

一般的な住宅の天井の高さは約2.4メートルですが、吹き抜けになると上下階を合わせて5メートル近い高さとなります。天井や高い位置にある階段の裏側の掃除が行き届かないことがあるでしょう。

対策としては、脚立を使用する、高所用の掃除道具を使用するなどの方法があります。自分自身で掃除が難しい場合は、高所で清掃作業ができる業者に依頼を検討しましょう。

吹き抜け階段の間取りで後悔しないためのポイント

吹き抜け階段を設置する際の間取りで、後悔しないようにするためのポイントは以下の2つです。

  • デザインや素材で妥協しない
  • 動線をシミュレーションして間取りを決める

間取りを検討する際の参考にしてください。

デザインや素材で妥協しない

デザインや素材を妥協して決めないことが、吹き抜け階段の間取りで後悔しないためのポイントです。吹き抜けのリビングに設置する階段は存在感が大きく、目に入る機会も多いためです。

妥協した部分の存在感が大きいと、他の部分以上に「もっと希望を伝えればよかった」と後悔しやすいでしょう。

デザインや素材で吹き抜け階段のもつ印象が変わるため、妥協せずに納得できるまで検討が必要です。

動線をシミュレーションして間取りを決める

リビングに吹き抜け階段を設置する際、家族の生活動線をシミュレーションすることも後悔しないためのポイントです。生活動線を意識せずに吹き抜け階段の位置や、周辺に配置する部屋を決めると、音やにおいなどの問題で暮らしにくいと感じかねません。

シミュレーション結果を基に、吹き抜け階段付近にどの部屋を配置するか決めることで、生活音やにおいによる懸念事項を回避できます。生活動線によって吹き抜け階段付近の最適な間取りが変わるため、業者とよく相談して決めましょう。

まとめ

RCの特性を活かしたオートクチュール設計で実現できる吹き抜け階段

注文住宅の敷地面積に限りがあっても、吹き抜け階段のある間取りを採用することで、ゆとりや開放感のある空間を叶えられます。採光や風通しの観点からも、吹き抜け階段がもたらすメリットは大きいです。

ただし、空調効率が悪くなったり、音やにおいが広がりやすかったりするなどの懸念があるため、実績がある設計事務所やハウスメーカーに相談しましょう。

山川設計は、吹き抜け階段を含むさまざまな間取り・デザインの実績が豊富な設計事務所です。細部までこだわった、唯一無二の吹き抜け階段を実現します。

間取りなどの相談は無料で受け付けていますので、吹き抜け階段を導入するかどうかお悩みの方は、ぜひ山川設計にご相談ください。