奥さまは親しい人を集めて小さなコンサートなどを開いているピアニストです。完全防音のピアノ室が欲しいと考えて建てたのが石張りのこの住まい。ロートアイアンが印象的な家を雑誌で見たことがきっかけで、建てるなら山川設計でと考えていました。山川設計の提案は地下1階地上2階建ての建物。1階とほぼ同じ床面積のフロアを地下に確保し、30畳を超えるピアノ室を設けました。床はヘリンボーン張り。シャンデリアと間接照明、モールディングを施したアイボリーの壁など奥さまがイメージした「ウィーンの小さなサロン」を念頭に仕上げました。1階には32畳の吹き抜けのLDKを設け、さらに2階には円筒形のセカンドリビングを用意。公園に臨むエレガントな住まいです。