「この家は“終の棲み家”になる。子供の頃から温めてきた住まいに関する夢のすべてを盛り込もう」と考えたNさん。コンセプトとして定めたのはSF映画に出てくる“惑星基地”でした。もともとNさんは少年の頃からずっと天体や宇宙が好き。来客も多くないことから、家族と自分のために、日常の中にもサプライズを感じさせる“惑星基地”のある住まいを考えました。デザインは直線とシンプルな曲線で造形する硬質でモダンな雰囲気に。素材には石やガラス、金属を多用することに決定。やがて誕生したN邸。天井の高いリビングは、確かに近未来的でユニークな空間です。玄関ホールやダイニングも、日常空間にはない不思議な魅力にあふれた場所になりました。